「ゴム」とは?その性質と目的について
こんにちは!
静岡県浜松市に本社を構える「株式会社TRCトモエコーポレーション」です。
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伸びたり縮んだりする物質である「ゴム」。
一般的な「ゴム」の定義は次の2つです。
1、わずかな外力を加えるだけで2倍以上に伸びる
2、外力を除くと瞬時に元の長さに戻る
つまり、伸びたり縮んだりするもの、ということですが
この定義からも分かるように、ゴムにあって金属やプラスチックにはない最大の特徴
それは「ゴム弾性」です。
もし金属で平パッキンを作ったら?
金属は硬いので、ゴムのように小さな力では形は変わりません。
そのため隙間が生まれ、空気や液体が漏れてしまいますね。
これを、押されると変形し元に戻ろうとする力があるゴムで作ることで
空気や液体が漏れないようにすることが可能になるのです。
このゴムが持つ「ゴム弾性」をより引き出すための工程があります。
これがゴムにおける最大の発明「加硫」です。
ゴムは、加硫材と熱と圧力を加えることで、強固な弾性体へと変化します。
この工程を「加硫(かりゅう)」または「架橋(かきょう)」といいます。
次に、材料についてです。
材料となるゴムには、「天然ゴム」と「合成ゴム」の2種類があります。
・天然ゴム…ゴムの樹から得られる樹液を原料とします。基本的に1種類のみです。
・合成ゴム…工場で化学的に生産されます。シリコーンゴムをはじめとして、100種類以上が存在します。
また、ゴムの用途によって大きく2種類に分類されます。
・汎用ゴム…タイヤ原料等に使われます。
(例)天然ゴム(NR)、合成ゴムであるイソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)
スチレンブタジエンゴム(SBR)など
・特殊ゴム…汎用ゴム以外の目的で使用されます。
汎用ゴムよりも耐油性・耐熱性・対候性等を改善した合成ゴムです。
(例)クロロプレンゴム (CR)、ニトリルゴム(NBR)、エチレンプロピレンゴム(EPDM)
アクリルゴム(ACM)、フッ素ゴム(FKM)、ウレタンゴム(U)、シリコーンゴム(Q)など
ゴムは、同じ材質であっても配合によって、大きく性能が異なることがあります。
実際に製品を製造する際には、事前に使用材料での評価によって十分な検討が必要です。
これら、材料や用途についてはお気軽にご相談ください。
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